05503-190513 文書の階層化とScrapboxの効率性
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委員長をしている委員会に諮る「原案」を作成するため、久しぶりにMac/iPhone/iPadのワープロアプリ「Pages」で書類を作成していて痛感。2017年2月にScrapboxを使い始めて以来、ほとんどの書類や文書をScrapboxで作成しており、それを知ってしまった今、20世紀型のワープロアプリで書類を作る作業には無駄が多い。多すぎる。 その文書に記載した項目は下記のとおり(一部伏せ字)
1. 現在の状況
2. 選考の対象となる○○
3. 期日までに提出された○○
4. 関係規定
5. 事実
6. 検討
7. 結論および原案
これらをさらに小項目まで含めて掲出するとこのような内容です。
1. 現在の状況
(1)
ア
イ
(2)
ア
イ
(3)
ア
イ
2. 選考の対象となる○○
(1)
(2)
3. 期日までに提出された○○
(1)
(2)
ア
イ
(3)
4. 関係規定
(1)
第5条
2項
3項
4項
5項
(2)
第4条
2項
3項
4項
5項
6項
5. 事実
(1)
(2)
(3)
(4)
6. 検討
(1)
(2)
(3)
7. 結論および原案
(1)
(2)
(3)
各種の文書はたいがい、このような階層構造をなしています。この文書であれば、
1
(1)
ア
および、
1
(1)
条
項
の2種類が使われていますし、判決文や司法試験の答案などの法律文章であれば、原則として
第1
1
(1)
ア
(ア)
の5階層で書かれています。
特に司法試験の手書き答案ではこのように階層ごとに段落全体を1文字分ずつインデント(字下げ)して階層を明示して記述します。通常の文書においてもそのように記述する方が読みやすい。実際shio.iconも今回の文書に限らず文書を作成するときは原則として、このようなインデントを用いて階層構造を表現します。
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そのような階層構造の表現。
つまり、その階層の段落全体が右にインデントされ、その段落に属する行頭の文字の位置がすべて揃って右にインデントされた文章の階層表現。
例えばこの部分のような段落表現。
Scrapboxなら簡単。
頭にスペイス(半角スペイス、全角スペイス、tabのいずれでもOK)を置けば、置いた数だけ、その段落全体がインデントされます。
段落中にカーソルがある状態(編集可能状態)でcontrol+→あるいは←を押せば、段落全体を左右に移動できますから、インデントの深さを変更するのも簡単。
一方、20世紀型のワープロソフト(MicrosoftのWordやAppleのPagesなど)ではこのインデントの設定が煩雑。 段落を選択した状態でページ上部にあるルーラを左右にスライドさせ、さらに行を折り返ししたインデント位置も設定する必要があります。
各階層ごとに個別の設定を要します。
5階層あれば5つ、設定を要する。
一旦設定した後は、それをワープロソフトの機能で段落の書式として記憶させておけば、次からは階層を指定することでそのインデント位置が適用されるものの、毎回、階層を指定する必要があります。
Scrapboxならそういう「設定」の必要ゼロ。圧倒的に速い。
今回、文書を作成しながら階層の設定をしていて、あまりの無駄な作業量に辟易しました。2017年まではこういうことを普通にやっていたのだなぁ。どうして一般的なワープロアプリでこんな簡単なことがいまだ実現していないのか。不思議です。というかScrapboxを作った方々の見識に深い敬意を覚える。ありがたい。
この1点においても、職場にScrapboxを導入するだけで、文書作成が効率化することは明らか。Scrapboxにはそれ以外のメリットが豊富にあるで、Scrapboxを導入すれば職場の文書作成、情報共有、情報保存、知的共同作業などに高効率をもたらすのは明らか。
ちなみにこの文書、作成後はPDFにして、委員会のクラウドで共有。紙にすることはありません。shio.iconの周囲の会議や教授会、数年前からすべてペーパーレスですから。 https://flic.kr/p/2fLfuvG https://live.staticflickr.com/65535/47758440602_6c4c3c0429_k.jpg